Case Study
名古屋の地下鉄を照らすDektonの輝き
Ichikawa Michio Architects

場所
名古屋(日本)
Material
Dekton
Aplication
壁材
Quantity
1,800 m2
Architecture / Design
Ichikawa Michio Architects
色
ヘレナ、ケラニウム、タガ、アルガ、スペクトラ、ルナー、ハロ、クレタ
厚さ
8 mm
終了日
2025
日本でも有数の活気あふれる都市・名古屋に、新たな公共インフラデザインの基準が誕生しました。
市民に親しまれてきた「上前津駅」は、市川三千男建築設計事務所よるリノベーションを経て、
日常の通過点から、洗練された明るく上質な空間へと生まれ変わりました。
その変化の鍵を握るのが、Cosentinoの「Dekton」。
高い耐久性と美しい意匠性を兼ね備えたこの素材が、毎日多くの人々が行き交う駅の体験を一新しています。
光を纏うデザイン
地下空間といえば、暗く閉鎖的なイメージを持たれがちです。
そのため、構内の照明は安全性と快適性を確保するうえで欠かせない要素とされています。
しかし、名古屋の上前津駅では、その常識を覆す挑戦が行われました。
市川三千男建築設計事務所が手がけた今回のリノベーションでは、
「Dekton Helena」という磨きの素材を採用。
この選択が、地下空間に明るさと開放感をもたらし、
駅全体をより温かく、ポジティブな空間へと変貌させました。
担当設計士はこう語ります:
「このプロジェクトで最も注目すべき点は、Dekton Helenaの使用です。
非常によく磨みあげられたのこの素材が、地下空間で光をほどよく反射し、明るさをもたらし、
照明器具の数を減らしながらも、視認性を損なうことなく空間を演出しています。」
天然の大理石からインスピレーションを得た「Dekton Helena」は、
上品な仕上がりを演出するとともに、既存の光を美しく引き立てることで、
より効率的なエネルギー利用にも貢献しています。
美しさと強さを兼ね備えた、ひとつの素材
素材の選定には、慎重な検討が重ねられました。
数ある選択肢の中から「Dekton」が採用された理由は、
他社では珍しい豊富な鏡面仕上げのカラーバリエーション、
従来のセラミックタイルよりも優れた耐久性(他の地下鉄駅ではひび割れが見られた)、
そして公共物件での確かな実績があったからです。
プロジェクトの主役は「Dekton Helena」ですが、上前津駅ではそれ以外にも多彩なDektonカラーが採用されています。
Keranium、Taga、Arga、Spectra、Lunar、Halo、Kreta──それぞれが機能性とデザイン性のバランスを保ちながら、空間に個性を与えています。
担当設計士はこう語ります:
「地下空間を明るく照らすために“白”は欠かせませんでしたが、Helenaは一般的な白とは一線を画す存在でした。
大理石のような繊細な模様が、空間にさりげない表情を加えながらも、主張しすぎることなく調和を生み出してくれました。
その他のカラーも、空間全体のバランスを整えるユニークな組み合わせになっています。」
それぞれの色調が異なるニュアンスを持ち、空間全体に豊かな表情を与えています。
Dekton Keraniumのような落ち着いたダークトーンから、Dekton HaloやLunarのような明るく軽やかなカラーまで、
多彩な仕上げが織りなす色彩の構成は、駅の空間に動きと魅力をもたらす“旅”のような体験を生み出しています。
過酷な環境でも、手間いらずの美しさ
地下鉄における大きな課題のひとつが、メンテナンスです。
毎日多くの人が行き交い、空気中に金属粒子が漂う構内では、壁面素材は常に汚れのリスクにさらされています。
その中で「Dekton」は、非常に効果的なソリューションとして選ばれました。
構内に飛び交うほこりや金属粒子の汚れが染みつくことなく、表面の美しさを長く保ち、
地下鉄のような過酷な環境でも、常に清潔感のある空間を演出してくれます。
上前津駅の事例は、公共物件において「素材選び」がいかに空間の質を左右するかを示しています。
耐久性、メンテナンス性、そして美しさを兼ね備えたDektonの採用により、
市川三千男建築設計事務所は、機能性を満たすだけでなく、通行する人々にインスピレーションを与える空間を創り出しました。
































