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未来へ向けた女性たちのトークセッション Design Your Future

世界各国で女性たちがさまざまなメッセージを発信する3月8日の国際女性デー。Cosentino City Tokyoでは、昨年に続いて建築・インテリア界で活躍する女性たちを招き、トークセッションが開催されました。サステナビリティをテーマに建築を手がけるファラ・タライエ氏。建築や空間をトータルにプロデュースする建築家・デザイナーの池貝知子氏。ラグジュアリーな空間デザインで知られるインテリア・アーキテクトの尾越竜子氏。個性ゆたかな3人の女性デザイナーの興味深いトークを引き出すため、ナビゲーターにはダイバーシティに造詣の深い建築家・植松千明氏を迎え、定員を超えるゲストが駆けつけたトークセッションは熱気に包まれてスタートしました。

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多国の文化に触れて育ち

建築家としてサステナビリティを追求

最初に登壇したのは、イランで生まれてイタリアで育ち、韓国と日本で学び、世界各国で多様な建築や暮らしを体験してきた建築家のファラ・タライエ氏。「東大で建築の構造デザインを学んでいるとき、自分の人生にはこれだけでは足りないと思った。人間のためだけではなく、地球のためを想い、サステナブルデザインを勉強しました」と語るタライエ氏。「図面を書くときや素材を選ぶときも、サステナビリティポイントを考えて選んだ方がいい。カッコいいだけではなくて、それが本当に経済的なのか。20年後、30年後に捨てるときにも経済的なのかどうか、ライフサイクルコストも含めて考えていくべき」。サステナビリティに特化した会社を立ち上げ、意欲的に活動しています。

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世界を舞台に自分らしさを表現し

数々の賞に輝く女性デザイナーたち

住宅からスタートした仕事が、代官山T-SITEのプロジェクトをきっかけに蔦屋家電へとつながった池貝知子氏。「あんまり家電屋に見せないような、人が集って居心地の良い家電屋を創ろうと思いました。お客様も1日に3万人ぐらい来てくださったことが、私の商業施設の設計の始まりになります」。蔦屋家電の成功から中国や韓国などのプロジェクトに招聘されることが増え、活躍の場が海外へと広がったそうです。

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空間のインテリアと建築の両側を考えながらプロジェクトを進め、起業からわずか10年にして輝かしい受賞歴を誇るインテリア・アーキテクトの尾越竜子氏。ラグジュアリーな邸宅のプロジェクトでは、Dektonの「Kreta クレタ」や「Kelya ケリヤ」が使われています。インテリアの世界的アワードで海外デザイナーに言われたのが「あなたの作品は、私たちが忘れてはならないその土地への想いが表現されていた。それはとても大切なことで、繊細で美しかった」。授賞式で号泣した尾越氏が報われた瞬間でした。

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世界で活躍する女性たちと出会い

成長へと結びつけるしなやかな感性

それぞれのプロジェクトについて語っていただいた後は、いよいよ女性のエンパワーメントに関するトークセッション。ナビゲーターの植松氏から、女性特有の健康課題の経済損失が約3.4兆円あること、出産を機に半数の女性が仕事を辞めている日本の現状が提示されました。その一方、女性管理職の比率が高い会社ほど利益率が高く、女性が働けば働くほど日本が元気になるという事実もあります。

妊娠中の苦労を体験したのはタライエ氏。「外国人っていうのもあるせいか、病院を探すだけで5ヵ所断られて、すごく大変でした。1日に何度も吐いて、3回か4回入院して、目が見えにくくなってしまったこともありましたが、それでもプロジェクトは続けていました」。ハードな経験をした彼女が実感したのは、「産休制度や育休制度はあるけれど、働きたい女性の子どもの世話をするシステムが充実していない」ということ。妊娠中や出産後もパワフルに働いてきたタライエ氏らしいご指摘でした。

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デザインで切り拓いてきた

一人ひとりのライフステージ

海外で多くのプロジェクトを経験している池貝氏が語ったのは、「中国や韓国やインドネシア、海外で仕事をして一番良かったのは、日本より女性デザイナーの立場が高く、みんなすごく活躍していて、元気な女の子たちにいっぱい会えたのがうれしかった」。海外でアクティブな女性たちからエネルギーをもらって、自身のプロジェクトがよりスケールアップしていく。女性たちがいい影響を与え合う、インテリア界の明るい未来が見えてくるようです。

結婚して地方に移住したため勤めていた会社を辞めて、一時は専業主婦として3人のお子様を出産、子育てをされた尾越氏。「キャリアを再開させたのは、一番下の子が2歳ぐらいでしたね。子どもが寝ている間に時間を区切って働くという感じでした」。独立後に英国に留学してインテリアデザインの学位を取得し、第二、第三の人生でステップアップしてきたライフステージ。10年前の起業時には病気も経験され、困難を乗り越えて輝かしいキャリアを築いた尾越氏が語った「1%でもいいから前に進むという気持ちが、夢を叶える」というメッセージは、世代を超えて、会場にいた多くの女性たちへのエールとして響きました。

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